コンサルのメモ

30代ほやほやの某戦略コンサルManager。色々とメモしておきます。

【思考】21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由by佐宗邦威(2015/8/1)

 

〇潮流

①ビジネスにイノベーションが求められている

②一個人のクリエーター化

③機械(AI)との仕事の奪い合い

④自分らしさを大事にする時代

 

〇21世紀型スキル(STC21S)

・思考法

 -クリティカル思考と問題解決 

 想像力とイノベーション

 -意思決定と学習

・仕事の方法

 -コミュニケーション

 -コラボレーション

・仕事の道具

 -ICTとデジタルリテラシー

 

イノベーションを担う3つの輪(IDEO Human Centered Design)

・Design(構想)

・Business(商売)

・Engineering(技術)

 

〇6つの感性(ハイコンセプト)

・デザイン(⇔機能)

・物語(⇔議論)

・全体の調和(⇔個別)

・共感(⇔論理)

・遊び心(⇔真面目)

・意義(⇔モノ)

 

〇知的生産性

・知的生産性=(インプット×ジャンプ×アウトプット)÷時間

 -インプット:量、幅、消化効率

 -ジャンプ:新結合、アナロジー、前提破壊

 -アウトプット:凝縮、物語、体験

 

〇インプット

 ・ビジュアルを集め、ビジュアルで考える(ビジュアルシンキング)

 ・幅を広げるために以下思考

  ①人間横断(違う環境の人や人生に触れる)

  ②分野横断(違う分野での例に触れる)

  ③地理横断(違う場所でおこっていることに触れる)

  ④時間横断(歴史的な観点で違いと共通点を知る)

 

〇ジャンプ

 ・強制発想のマトリクス(たとえば縦軸に想定ユーザ、横軸にユーザニーズで組み合わせでアイデアだし)

 ・アナロジー思考(まったく違うものに共通点を見つける)

 ・前提破壊(神話の逆を書き出し

 

〇アウトプット

 ・凝縮フォーマット(1枚で表現することで、不要な要素をそぎ落とす)

 ・ストーリーテリング(特徴t系なユーザの具体的なストーリー。英雄の旅)

 ・体験デザイン(プレゼンテーション以外の方法で伝える)

 

〇デザイン思考の前提

 ・全ての情報を厳密に処理しない

 ・不明確な状態を恐れない

 

〇プロトタイピング

 スケッチ:ビジュアルスケッチ

 ・フランケン:ありあわせ素材

 ・コラージュ:イメージ素材

 ・シナリオ:新しいサービスのユーザの使用シーン

 ・スケッチモデル:固い紙(フォームコア)

 ・実物大体験:ユーザのリアルな場で体験

 

〇プロトタイプの種類

 ビジネスモデル(ビジネスモデルキャンバス)

 ・収支シミュレーション(リアル財務)

 ・経験(リアル経験)

 ・サービス(カスタマージャーニー、ロールプレイ)

 ・UX(ペルソナ、シナリオ)

 ・プロダクト(フランケン)

 ・コンセプト(スケッチ)

 ・インターラクション(ワイヤフレーム)

 

〇従来型との違い

 ・リサーチ

  従来型:マーケットの調査

  -デザイン思考:ユーザの生活に共感し、ストーリーを発見する

 

 ・分析

  従来型:共通項の洗い出し

  -デザイン思考:生活者のインサイトを想像

 

・プロトタイピング

  -従来型:コンセプトを固めた後に、製品開発部署へ連携

  -デザイン思考:初期に簡単なプロトタイプを作成

 

メソッドフレームワーク

 ・KJ法

 ・ペルソナ

 ・カスタマージャーニーマップ

 

〇一言メモ

・思考やフレームワークを知ったとしても、実践への難易度が高い印象。

・正確には個人レベルでの試行は可能であるが、組織としてデザイン思考を受け入れる体制がない(ロジックでの説明が求められる)と真の実践にはうつせない